ウェッジソールの特徴

ウェッジソールは、イタリアのファッションブランドであるフェラガモのサルバトーレ・フェラガモが1940年代に提唱しました。ウェッジソールとは楔型の靴底と言う意味で、フラットな靴底が特徴のソールです。安定性がよく、軽く、さらに脚を美しく見せるという理由で、1980年代に一世を風靡しました。ウェッジソールは以前はコルク材を主に使っていましたが、最近ではさまざまな素材がウェッジソールに使われていて、1980年代のウェッジソールとは、趣を異にしています。現在のウェッジソールは木製や皮製のソールが中心で、ジュートを使っているものもあります。その点では、カジュアルシューズよりも広い範囲のカテゴリーでのデザインに採用されていると言えます。

パンプスやサンダルのウェッジソール

ウェッジソールは、日本で言えばぽっくりの様な形です。初期のウェッジソールはカジュアルなパンプスサンダルなどに使われていました。基本的には楔形のソールと言うだけで、爪先とかかとの高低差は、シューズのデザインによってバラバラです。一般のヒールにもウェッジソールが使われますが、ハイヒールの支点が広いぶん、安定しているだけで、高低差があまりにある場合には、ハイヒールと同様に、捻挫をする危険性があります。安定度が高いから足首をひねりやすいと言った場合もあるので、かかとの高いものはできるだけ避けるべきでしょう。エスパドリーユと同様に、ウエッジソールは今でも基本的にはカジュアルシューズのカテゴリーに入りますが、ソールの素材によっては、ある程度のフォーマルな場でも、違和感のないシューズが販売されています。

フェリーラのウエッジソール

フェリーラのアンティーク調のウェッジソールのスリッポンは、スニーカーのようなカジュアルなテイストを持ちつつ、ヒール高が5.5cmもあり、スポーティな雰囲気を持っていますが、昔のウェッジソールのシューズデザインを踏襲するものです。同じくフェリーラのウエッジソールのブーティは、全体をエナメルレザーで覆った、ゴージャスな雰囲気の製品に仕立てられています。ゴム製のソールですが、トゥの部分が少しスクェアになっており、全体のラインがシャープでウェッジソールのシューズには見えません。パンプスでも、上から見たのでは見分けがつかないウエッジソールの製品が数多く販売されています。Tストラップやシングルストラップのついた可愛いウェッジソールのものは、軽快さが強調されていて、OLなどがオフィスで履くには最適ですし、そのままオフに履いても問題のないシューズと言えます。

Copyright © 2007 ウェッジソールのおしゃれ履きこなし術